昨年(2014年)の9月9日、10日に大崎市鳴子温泉鬼首で「荒雄川神社祭典」が執り行われ、下記の日程で例祭、復興祈願祭、御神楽奉納などの催しがおこなわれました。

日程

9月9日(火)

  • 9時10分:山車・お囃子出発
  • 11時00分:例祭並びに復興祈願祭
  • 11時30分:御神楽奉納
  • 16時30分:神輿出発(中田野荒雄車庫)
  • 16時40分:山車・お囃子パレード出発
  • 19時00分:演芸の夕べ(各地区共演)

9月10日(水)

  • 19時00分:奉納演芸の夕べ(各地区より)

Sunnydayのスタッフとして、9日の「例祭並びに復興祈願祭」「御神楽奉納」「演芸の夕べ」を中心に参加させてもらいましたが、鬼首に関わる人々の結びつきの強さがとても印象に残りました。

荒雄川神社は、延喜式内社でおおよそ1,100年前に編さんされた延喜式神明帳(*1)に玉造の郡三座の一社として登載されており、長い歴史を持つ神社です。

後日、荒雄川神社の神主様に「荒雄川神社」と「荒雄川神社祭典」について質問をさせていただき、詳しく教えていただきました。下記が神主様から教えていただいた内容の要約です。

神主様より

荒雄川神社は、遠い過去から荒湯(雄)川の水源に立つ大石2個を荒黄河大物忌命(或大物忌石)と奉称し尊崇してきました。また、荒雄川流域36ヶ所に社殿を営み神霊の怒りを鎮め奉ってきました。よってこの社を三十六所明神とも称えていました。

古い歴史書の1つに「古事記(約1,200年)」があり、その中に延喜式神明帳一覧があります。その中で、玉造りの(こおり)は三座の一社と登載されており、その神社を守り使えて来た「高橋家」現宮司で16代目(約450年)です。少なくともその間は、お祭り(神事)をおこなってきました。

鬼首の各町内に鎮守様があり、その鎮守様のお祭が盛大に毎年行われ、現在まで継承されています。この鎮守様の総氏神が荒雄神社であり、地域の繁栄と祈願成就をお祈りし、祭祀(例祭)の厳守と、お祝い行事を盛大におこなってきました。

これからの荒雄川神社は歴史ある伝統の継承と、鬼首に住んでいる人々の心のよりどころとなるよう頑張っていきます。

*1:延喜式神明帳とは延長5年(927年)にまとめられた「延喜式」の巻九・十のことで、当時「官社」に指定されていた全国の神社一覧のこと。


古くから執り行われいる「例祭」や「御神楽奉納」、また「演芸の夕べ」などの様子はとても興味深く、この日は写真を沢山撮りました。その一部をご紹介。

荒雄川神社祭典「例祭」の様子

「例祭」の様子

荒雄川神社祭典「奉納の舞」の様子

神様への「奉納の舞」

荒雄川神社の全景

荒雄川神社の全景。お昼頃は良く晴れていました。

荒雄川神社祭典「御神楽奉納」の一場面

神楽「葛の葉の子別れ」の一場面

荒雄川神社祭典「御神楽奉納」の様子

神楽で使われる楽器

荒雄川神社祭典「御神楽奉納」のキツネの化身である「葛の葉」

キツネの化身である「葛の葉」。子供を抱いている。

荒雄川神社祭典「神輿」

「神輿」を担ぐ地元の人々

荒雄川神社祭典「演芸の夕べ」

「演芸の夕べ」の一コマ

荒雄川神社祭典「演芸の夕べ」を楽しむ鬼首の人々

「演芸の夕べ」を楽しむ鬼首の人々

荒雄川神社祭典「演芸の夕べ」フィナーレ

「演芸の夕べ」のフィナーレ

(た)